第5章 #04 「はじめまして」
--- 緑谷 side
「もう大丈夫。皆、急いで入り口へ」
一瞬の出来事だった。
僕はイヴちゃんに首を締められていたはずなのに、今は少し離れた場所にいる。
近くにいるのは梅雨ちゃんに峰田くん、
ーーーそして、オールマイト。
視線を少し先にやると、大きく翼を広げたイヴちゃんがいた。
「お、オールマイト……!!!!」
「…大丈夫、分かっている。天羽少女だろう?なんであの子が " 向こう側 " にいる?」
「僕も…分かってないです…!!でもイヴちゃん、僕の力を受けても、びくともしなかったーーー!!」
もう一度、少女へ視線を向けた。
片目の赤い瞳が一際目立っていた。
目の前にいる少女は、僕の知っている少女のはずなのに、まるで別人のように見えた。
「大丈夫だ、緑谷少年。生徒たちを守るよ。…少女のことは、まだ、待っててくれ」
本当に敵なのか否か、見定める必要がある。
そう言っている気がした。
.