第5章 #04 「はじめまして」
『オールマイトを殺す。ヒーロー社会をぶっ壊す。その夢を、弔さんと一緒なら叶えられる』
「お、オールマイトを…殺す…?」
『そうよ。出久もかわいそう。無個性のままだったら、憧れのままでいられたのにね。もう本気でヒーローを目指そうとしているんだもの。』
わたしは瞬時に翼を広げ、出久の元へ距離を詰めた。
左手でガッと出久の首を掴んだ。
「ッぐ、!!!」
「デクちゃん!!!!」
近くにいた緑色の少女がこちらへ舌を伸ばしてきた。
わたしは空いていた右手で、重力の塊を放った。
水飛沫が上がる。
『ヒーローなんかに憧れるからこうなるの、出久』
「ーーーーッハ、ぐ、ぅ」
『ヒーローなんてね、誰も救ってはくれないのよ』
わたしは弔さんたちに視線を向けた。
『あの人たちだけが、わたしのヒーローなの』
そう告げた瞬間、左手で掴んでいたはずの出久が消えた。
飛ばされたはずの緑色の子も、その近くにいたぶどうみたいな子も、いない。
わたしたちの視線の先に、彼らはいた。
『ーーーーーオールマイト』
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