第5章 #04 「はじめまして」
『誰って、天羽イヴだよ。忘れちゃったの?』
驚いた表情をする出久。
本当に面白い。
だが、その力だけが気になった。
出久は無個性でしょう?ならあのパワーはなに?
だが今はそんなことを悠長に考えている暇はない。
『弔さん、大丈夫ですか?』
わたしは改めて弔さんへ視線を向けた。
リアクションはなかったが、向けられた視線で無事だと知る。
「な、なんで君がーー!!!!」
『攻撃しようとしたでしょ、弔さんに』
「そ、そうじゃなくて!!!!そいつらは敵だろう!!??」
『そうだよ』
「なんで彼らと一緒にいるんだ!!!なんで庇うんだよ!!!!君はーーーヒーローになるんだろ!!??」
一緒に夢見た将来。
幼き頃から誓い合った夢。
そんなもの、今のわたしからしたら気持ち悪いものでしかなかった。
出久もまだ、目を覚ましていない。
このヒーロー社会の現場に飲まれたままなんだ。
『そんなの、くだらないわ』
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