第5章 #04 「はじめまして」
天井から見下ろし個性をかけ続けているが、脳無は少しずつ落ち着きを失い始めていた。
『もしかして、戦いたい?』
脳無はなにも言わなかった。
言葉を発せられるわけではないし、意思も無いはずなのに、仲良しの脳無はこくりと小さく頷いた。
わたしはふふっと小さく笑って、翼を大きく広げて、脳無の肩から飛び降りた。
その翼で風をまとい、会場を飛んだ。
『行っておいで!わたしも行きたいところあるから!』
そう言葉をかけて、わたしは一際氷で埋め尽くされた場所へと移動した。
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「【散らして殺す】…か、言っちゃ悪いがあんたらどう見ても【個性を持て余した輩】以上には見受けられねえよ」
ひとりの少年が、敵を一斉に凍らせた。
「こいつ…!!移動してきた途端に!!」
敵の声が響く。
どうやら体が凍っているため、動けないらしい。
『へえ、面白いねえ』
わたしはその少年に、後ろから声をかけた。
少年は振り向くことなく個性を発動し、氷の波をわたしに向けた。
そんなの、わたしに効くはずがないのに。
氷の波は、わたしの1メートル手前で潰された。
『挨拶も無しに攻撃って、なんかこわいな。轟、焦凍くん』
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