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君のガラス玉越しに【呪術廻戦】

第5章 夢の行方



 さて、と五条は資料をぱらぱらめくる。
 五条の後ろに無言で着いてきた伏黒が口を開いた。

「呪詛師、ですか?」
「拐われたとしたら、この可能性が一番高いでしょ」

 呪術師と呪詛師は敵対関係にある。
 五条のおかげで呪術師が圧倒的に優位だが、細々と呪詛師は活動を続けている。そんな中で彼らも高専内部の情報なら喉から手が出るほどほしいだろうと推測できた。
 鈴が呪術師でないにしろ、それなりに利用価値はある。


「誘拐されたとしたら俺のせいですね」
 ひどい言い方をして彼女を傷つけた。そうでなければ高専の外に出たりはしなかっただろう。
 
 五条はぽんと伏黒の肩に手を置いた。
「そんな暗い顔しないで気張ってよ。後悔なら後からいくらでもできる」



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