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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第67章 後悔 ❇︎



蝶屋敷に着くと、アオイが出迎える。

ア「お待ちしておりました。こちらへ。」



アオイの案内で病室と通される。
そこでは、しのぶが待っていた。


杏「失礼する。胡蝶、宜しく頼む。」



しのぶは険しい顔をしながら杏寿郎達を見遣った。
杏寿郎は用意された寝台へと静かに泰葉を寝かせた。




し「泰葉さん、今は眠ったのですね。」

杏「あぁ、とりあえずあの薬での熱は発散できたようだ。」

し「槇寿郎さんから文が届いた時には驚きました。
まさか、こんな危険に巻き込まれていたとは。」

杏「!!父の指示で来てくれたのか!!」

し「えぇ。女性が攫われ、関わるのが坂本組の男達。
ならば女性に酷い仕打ちをしているはずと、同性の私たちに駆けつけさせたのでしょう。」




実際、あられもない姿になっていた女性達。
そこに杏寿郎達が突撃してしまっては可哀想だ。
それを見越しての采配。





杏「流石、父上。」




し「…で。泰葉さんに変わった様子はありませんでした?」

杏「変わった…様子…?」



呼吸が荒く、いやらしいという他ない姿。
自我を失っている様子で、いつもよりも積極的だった。
どこにどうして欲しいなど、いつもは言わないのに…



杏寿郎の頭の中で、いつもとは違う様子を思い浮かべていると、しのぶがコホンと咳をした。



し「吐き気を催したとか、頭が痛そうだったとか、そういった変わった様子です。」


杏「あ、あぁ!それならなかった!!」



杏寿郎は危うく泰葉の恥じらう情報をベラベラと喋ってしまうところだった。



し「では、少し診察します。」

杏「うむ!」

し「だから、診察します。」

杏「ん?」



しのぶは笑ったまま、額に筋を立てた。
それを見たアオイは、はぁと杏寿郎を部屋の外で待つように告げる。


ア「終わりましたらお呼びしますので、しばらくお待ちください!」


そう言ってピシャリと扉が閉められた。
中では布の擦れる音や、金属音が鳴る。








すると、割と早い時間で杏寿郎に声がかかる。




し「…煉獄さん。来てください。」




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