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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第67章 後悔 ❇︎



杏「すまない、では泰葉の元へ向かう!
…しかし、1人で…!!」


1人で戦うのか?


そう聞こうとしたところで、野暮な質問だったと気づく。
いつもと格好が違っていたので気付きにくかったが、すぐそばには実弥と義勇も駆けつけていた。


天元はそれに気づいており、"俺たち"と言ったのだろう。






実「宇髄の嫁が近くの宿に取り敢えず連れていった。
人祓いはしてある。」


義「とても苦しそうだった。早く行ってやれ。」



警官に扮した2人がこそっと耳打ちをする。
その声色から泰葉が心配でならないのだろう。



杏「恩にきる!俺の分まで宜しく頼む!!」




杏寿郎はそう言い残し、炎の残像とドンッという轟音を残して姿を消した。








実「さぁて、お仕置きが必要みてぇだなァ。」

実弥がゴキゴキと首を鳴らす。
義勇も無表情ではあるが、相当に怒っている様だ。
その目からは殺気が溢れ出ている。



和「テメェら!!いつまで寝てやがる!!」


和誓が叫ぶと、男達は立ち上がり鉄の棒や刀など、武器になるものを其々手にし、天元達の方へと構えを取る。



『宇髄!!貴様の相手は俺だ!!』


そう叫んでいたのは先程の忍びの双子。
もう片方の方だった。


天「あ?お前らほんとそっくりな。気持ち悪りぃくらいに。」


だるそうに小指で耳を掻くと、一瞬で表情を変え、3人は構えを取った。





実「命を奪わなければァ!!」

義「どうしたって構わない。」

天「お前ら!ド派手にいくぜぇ!!」




ドンッと踏み込み3人は一斉に宙に舞う。
男達はどこから攻撃が来るのかと身構え、警戒した。






実「受けられるもんなら受けてみなァ!!!」

—— 風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風——


義「……笑止千万!!」

—— 水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱——


天「お前も忍だったんだかしらねぇが、もっと外の世界を見てみろ!!アホが!!」


—— 音の呼吸 肆ノ型 鳴弦奏々——







激しい砂埃や火花を散らし、轟音が倉庫を越して、周辺の街にまで響き渡った。
事情を知らない者たちは、皆どこかの研究所で爆発が起きたのだと思っていた。











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