• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第66章 消失



泰葉はそっと裏口から様子を伺う。
するとそこには羽交締めにされて泣き叫ぶ由梨恵と、男が3人。


由「ちょっとやめて!!触らないで!!」

『うるせぇ女だ!ちっとは黙ってられねぇのか!!』




(由梨恵!!)


まさか本当に人攫いに遭遇するとは…。
泰葉はギリっと拳を握る。


由梨恵を助けなければ…。
男は3人。1人は由梨恵を羽交締めにしていて、もう1人は由梨恵の胸ぐらを掴んでいる。
そして見張りが1人…。


どこから攻めれば1番由梨恵の安全が確保できるのだろうか…。
戦う能力はあれど、戦術まで身に付いているわけではない。
鬼と戦っている時には必ず柱や隊士がいた。


店長を呼ぶ暇もない。
由梨恵を救えるのは自分1人。



(どうする…どうする私…)



『眼鏡の女はどこだって聞いてんだ。』

由「言うわけ…ないでしょ!!」

『早く言え!!』



(狙いは私⁉︎昼間の男とは違う奴なのに…なぜ私を知ってるの?)





その判断の遅さが凶に出たのか、泰葉の後ろにも気配が近づく。



「…!!」



泰葉が慌てて振り返ると、男にいきなり布のようなもので口と鼻を塞がれる。
抵抗しようともがくと、その布からは薬品のような匂い。


(しまっ…)



と思うと同時に、泰葉の意識はぱたと途切れてしまった。






/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp