• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第66章 消失



祐「…なんだ。」


男はそっと近寄り、祐一へと耳打ちする。
その男は先程天元達が追ったと思われるうちの1人だった。




祐「…その女、その女の名前は⁉︎」

『名前…ですか…?』



男が話したのは、今晩の獲物。
その女の特徴が泰葉に当てはまるもので、祐一ももしやと食いついた。




だが、攫う女の名前など聞いているはずもなく。
祐一の質問にたじろぐ男。
その様子に、今はただ1人の女しか頭に無い祐一は苛立ちを隠せない。



祐「名前も把握していないのか!!この役立たずが!!」

『も、申し訳ありません…!!』



男は「いつもは確認などしないくせに」と内心思っていたが、そんなことを言えるはずがない。
祐一自身にはそれほど力はなくとも、媚を売るのがうまい為大変に和誓に気に入られている。



その和誓が怖いのだ。





『すぐに確認を…』


男がそう言うと、祐一はそれを止める動きをみせる。



祐「攫うのは…今夜だな?俺も同行する。その女を確認したい。」

『…わかりました。』




それだけ言って、男はまた姿を消した。

祐一は自然と口元が緩む。
先程までは殺気立たせていた顔が、ニヤニヤとした不気味な笑顔へと変わる。

周りの人達は不審が強まり避けて通っていく。





祐「あぁ、泰葉。きっと僕を待っていてくれたんだね…。」






祐一は舌舐めずりをした。





/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp