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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第66章 消失


由「お二人とも身長がとても高いんですねぇ。何されてる方なんです?」


女性が好奇心に目を輝かせて聞いている。
宇髄がにこやかに笑って答え始めた。



天「あぁ、私は小説家でね。こちらは弟子なんだ。学生なのにしっかり者で。2人とも背丈はあるだろう?変に目立って仕方ないんだ。迷惑だったかな?」

そう穏やかに話す宇髄。
元忍だった彼にとってはこんな変装は朝飯前なのだろう。
声色も変える姿は流石としか言えん。



由「そうなんですね!迷惑だなんて!!
素敵なお二人だからつい…。あ、お冷をお持ちしますね!」




そう言って彼女は去っていった。




杏「…流石だな。」
天「まぁな、これくらいは。」



2人で辺りを警戒していると、先ほどの女性が冷を持って戻って来る。




——カラン——


ドアの鐘が鳴り、そちらに目を向けると
なんとも絵に描いたような “柄の悪い男" が入ってきた。


俺達は男達に注意を向ける。
宇髄もチラリと彼らを見て、俺に目配せをしてきた。




「いらっしゃいませ」

女性の声がするとその男達は眼鏡をかけた女性を揶揄っている。
困った様子を見せながらも、対応するのは大変だと同情しかない。


女性はおそらくこの店で1番良い席だと思う場所へと通す。
幸い俺たちからも遠すぎず近すぎず。
俺からは様子がよく伺える。
宇髄は耳がいいから、会話は彼が聞き取るだろう。




…それにしても…。
どうしても、眼鏡をかけた女性は泰葉さんのように見えてならない。
あの背丈、ふっくらとした白い頬。
メガネの奥に覗くクリッとした瞳…。

しかし、彼女は俺たちの近くへは来てくれないようで、なかなか確信は持てないでいる。



…もう少し近くで見たいのだが。





杏「…宇髄。」

天「あぁ。」


杏「見たか?」

天「いや、ちゃんとは見ていねえ。」

杏「…そうか。彼女が泰葉さんに似てると思ったんだが…。」




宇髄もそうだというならば、確信に近いのだが…。
やはりもう少し近くで…。



と、宇髄を見るとどういうことかと俺を見ている。





…それは俺が1番知りたい!!!




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