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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第64章 焦りと余裕



一方で、煉獄家。


槇「…暇だな。」

杏「…街へ行きますか!」

槇「お前…それは2人の様子が気になるだけだろう。」

杏「…………。」




手合わせも何時間もしているわけにもいかず。
読書だって、読み終えた本が積み重なっていた。

千寿郎と泰葉がいないのがこんなに退屈な事だとは。



槇寿郎は庭でも弄るか…。
そう思った時、ずっと確認せねばとしていることがあった。




槇「ところで、お前たちは祝言をいつ頃と考えている?」



それは祝言のこと。
泰葉の実家で許しをもらった時にも、時期について話題にはもちろん上がっていた。
しかし、明確な時期は決まらず、保留状態になっていた。
(正しくは、父2人が酔って記憶がなかった。)




花嫁衣装や、結納だってしなくてはならない。
祝言を上げるにも時間を要するのだ。





杏「俺は…すぐにでもしたいですが。」

槇「ならばすぐに用意をして、招待の文を出さねば…」

杏「ですが、父上。」



杏寿郎は自分の考える時期を話した。

泰葉の髪が伸びたらと。
それから、桜の咲く頃に祝言をあげたいと思っていること。



槇「それは泰葉さんも望んでいるならそれでいい。
しかし、それならば結納は済ませなばならないな。」




結納は男側の用意するもの。
泰葉の両親から催促しづらいものだ。
瑠火がいたならばテキパキと段取りをしただろう。



槇「まず、泰葉さんにその話をきちんとすることだ。
そのあと、俺が向こうのご両親に文を書く。」


杏「承知しました。全く手順を知らない故、ご指導よろしくお願いします!」



槇寿郎が頷き、自分がしっかりせねばと気合いを入れた時。














実「おぅ、煉獄ゥ。いるかァ?」





玄関から不死川実弥の声がした。





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