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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第63章 勝負の時



天「まぁ、あれを見てくれよ。」


天元に案内され着いていくと、そこには立派な畑があった。
しかし、そこには耕されたような形跡があり、何も実りはなさそうだった。


千「あれ…これは…。」


ちらほらと落ちている葉っぱを拾うと、千寿郎はまさかと顔を上げた。


天「ここに芋が植わってたんだが、昨日猪が団体で来てな。」

雛「天元様が泥だらけでお戻りになったので、どうしたのかと聞けば、猪と戦っていたと…。」

「それじゃ、さつまいもは全て猪に?」

ま「いや、天元様が追い払ってくれたので、その後私たちで抜いてしまったんだよ。」

須「ちゃぁんと倉庫にありますから、その辺は安心してください!」



天元たちは昨日の出来事を説明し、芋は確保してあると強調した。(特に杏寿郎に向けて。)




「良かったわね、杏寿郎さん。
さつまいもは、ちゃんとあるって。」

杏「あ、あぁ!些か驚いてしまった!!」


些かどころか、だいぶ驚いていたようにも思うが。




槇「しかし、すると俺たちが呼ばれた理由はなんだ?
芋掘りは済んでしまったのだろう。受け取りも杏寿郎だけで十分だろうに。」



今日呼ばれたのは煉獄家全員。
もちろん、泰葉もである。


芋を取りに来い、という理由ならば、杏寿郎だけで事足りる。





天「親父さん、そんなに朝早く呼び出したのが不服かよ。
せっかく集まる予定が、おじゃんになったんだ。
それじゃつまんねーから、派手に大会でもやろうと思ってよ!」



そう言ってニッと口角を上げる天元。


正直、悪い顔をしてるようにも見えるのは気のせいだろうか。





『大会…?』




口を揃えて尋ねると、「こちらに!」と雛鶴たちが門の前で手招きをしていた。


一行が門の前に戻ると、人数分の釣り竿と魚籠(びく)が揃えられている。




「大会って…」




天「おぅ!魚釣り大会だ!!」










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