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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第62章 季節外れの春の訪れ



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『いただきます!』



きよ、すみ、なほ3人娘も一緒に混ざり、大勢での昼食にする。
今日の主菜は肉じゃがだ。

煮崩れすることなく、ホクホクなじゃがいもを頬張る。
味も染みていて感動するほどに美味しい。



「アオイちゃんのご飯は本当に美味しい!」

杏「…うまい!!」

禰󠄀「こんなに美味しく作れるのが羨ましいです!」



うんうんと頷くカナヲ。
最近はアオイに教えてもらいながら、料理を猛特訓しているらしい。




善「禰󠄀豆子ちゃんのお料理も、きっと美味しいから大丈夫だよぉ!」

炭「カナヲだって、頑張ってるじゃないか!この間の味噌汁、美味かったぞ!」



善逸はまだ禰󠄀豆子の料理を食べたことがない。
しかし、禰󠄀豆子が作った…というだけで、最高の味付けとなり、ご馳走だ。


炭治郎も、カナヲの努力を見ていて、素直に褒めてくれる。
カナヲは嬉しくて頬を赤く染め、小さな声で「ありがとう」と呟いた。




そして、泰葉は伊之助に視線を移す。
先程の杏寿郎の言葉を活かすのであれば、この上ないタイミングである。




じっと見つめすぎたか、伊之助とバチっと視線がカチ合った。



(伊之助くん!日頃の感謝を伝えるなら今よ!)


視線でそう訴えると伊之助はそれに気づいたのか、アオイの方を向き、あ…と口を開く。
だが、中々言葉が出てこない。


今度は、い…の口をして戻り…
そんなことを何度も繰り返す。


泰葉はもどかしくて堪らない。

(頑張って!伊之助くん!!)

杏寿郎はそんな2人の
こっそりとしているようでしていないやり取りを視界の隅で見守っていた。





が。




ア「もう!さっきからなんなんですか⁉︎人の顔見て口をパクパクと!」


急に伊之助に向かって声を荒げるアオイ。
伊之助も流石にビクッとし、目を見開いている。



「美味いって伝えたかった。」



彼がそんなふうに素直に言えたのなら…。





伊「誰もお前なんか見てないわ!!!」





あーぁ。






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