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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第54章 お手伝い



「さぁ!できましたよー!」

杏寿郎と天元がそんな話をしていると、いつの間にか良い匂いが立ち込めていた。


蜜「もう作ってる時からお腹が空いちゃって空いちゃって。」

小「大丈夫だ、もう食べられるからな。沢山用意されているから好きなだけ食べると良い。」

ヘロヘロになった蜜璃。それを支える小芭内。

杏「!!すごいな!皆で作るとこんなに早いとは!!」

「杏寿郎さん達も居間へ…」


大量のカツ丼が乗ったお盆を持った泰葉が運びながら声をかけると、ヒョイっと実弥がそのお盆を取り上げる。

実「お前ら、運ぶくらいはできんだろォ。こんな重い盆を泰葉に運ばせんのかァ?」

ギロッと睨む実弥。
重い盆と言いながら、それを片手で持っている姿には説得力が欠けるが、実弥の優しさを実感する泰葉。


「あ、ありがとうございます。不死川様…」

実「ったりめぇだろォ。惚れたんなら今のうちだぜ?乗り換えるのも。」


そういたずらに笑う実弥に不覚にもキュンとしてしまった。
しかし、乗り換えるだなんて…。


「も、もう!揶揄うのはよしてください!」

頬を膨らましながら、踵を返しお新香などを乗せた軽い盆を持ち、居間に向かって行った。


実(なんだあの顔…可愛すぎんじゃねぇかァ…)

ポッと、頬を染めながら泰葉を見送る実弥。
改めて杏寿郎達の方に向き直ると、そこにいたのは額に筋を立てた杏寿郎の姿。
隣にいた天元は「あーぁ。」と実弥からお盆を受け取り、そそくさと退散した。



杏「不死川!一体どういうつもりだ!俺たちを見守ってくれてるのではなかったか⁉︎」

実「ア゛ァ?だから見守ってやってんだろぉがよォ。
あんな可愛い顔しながら冗談っつわれて、こっちの身にもなってみろォ。」


バチバチと睨み合う2人。

杏「そこまでしてくれる不死川の懐の深さには恐れ入る!!
しかし、乗り換えるなどとは聞き捨てならん!!」









「…あの2人、どうしたのかしら。」

し「さぁ?もう好きにさせておきましょう。」
千「僕も、それでいいと思います。泰葉さん行きましょう。」


2人が来たのは15分後。何とか落ち着いて戻ってきた。



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