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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第53章 予想外



空気も一変。

いよいよ、手合わせが始まろうとしている。


  元炎柱
   対
  現炎柱


しん…と静まり返る時、
千寿郎の声が響く。


千「10分3本勝負、2本先取。
両者とも、よろしいですか?」


力強く頷く両者…。
ビリビリとした闘気が伝わってくる。


千「それでは…はじめっ!」



千寿郎の号令により火蓋は落とされた。


先に仕掛けるのは杏寿郎。


杏「炎の呼吸 壱ノ型 不知火…!!」


ぐんっと踏み込み、一気に距離を詰める。
その速さと威力は健在だ。


槇「参ノ型 気炎万象!!」


ゴォッと杏寿郎の不知火を上から押さえ込む。
この目の錯覚で見える炎の威力も現役かと思わせる程。
ブランクはあれど、当時の実力かどれほどだったかを思い知らされる。

この両者の攻撃が合図となり、互いに激しい打ち合いが交わされる。
それなりな戦いが起こるとは思っていたが、ここまでとは…。


次第に柱達の間で、どちらが勝つかの予想が始まった。


宇「いや、これどうよ。」
実「親父さんに勝ってもらいてェが。こりゃどっちだァ?」
し「いや、煉獄さんに勝っていただかないと。泰葉さんが可哀想ですよ。」
蜜「そうよ!ちゃんとお嫁さんにしてもらわなくちゃ!…でも、どっちにも負けてほしくないわぁ…!!」


力としては若さも筋力も杏寿郎が勝る。
しかし、技量としてはどうだろうか。
抜くところを抜き、攻めるところを突いている槇寿郎。
これは正直どちらが優勢か、難しいところだ。


杏「肆ノ型 盛炎のうねり!!!」


杏寿郎は渦巻く炎で槇寿郎の攻撃を薙ぎ倒していく。
それに対抗する槇寿郎。

槇「弐ノ型 昇り炎天!!」


下からぐんっと木刀を払い、杏寿郎の盛炎のうねりを止めに入る。


激しい打ち合い。本当に木刀かと思うほどの威力と、音が響き渡る。


「すごい…」


泰葉は動きを目で追いながら、2人の凄さを改めて実感した。



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