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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第53章 予想外



千寿郎が目を覚ましたのは30分後。

千「…ん、」

陽の光が眩しくて目を覚ます。

千「わ!わぁ!すごい!」


窓の外は一面ひまわり畑。


千「行きの時には分かりませんでした!」

「多分寝てしまっていたのよね。こんなに綺麗な景色、起きてたら見逃すはずもないもの!」


千寿郎と泰葉がはしゃいでいる。
それも無理はない。
本当に見事なひまわり畑だったのだから。


そして、少し進むと遠くに海も見えてきた。


千「あれは海ですね!!」

杏「おお!海も見えるのか!久しく海にも行っていないな!
今年はもう海に入れる時期も終わってしまったから、来年はみんなで行きたいな!」

槇「来年の予定か。…ふ、いい予定だ!」

千「来年…!はい!絶対に行きましょう!!」

「来年は、海にお祭りに花火に…」

杏「忙しい夏だな!楽しいのは大いに結構!!」



はははと笑いながら列車の旅は
そろそろ終わりを迎える。



窓の外も見慣れた建物の多い景色に変わってきた。


「もうそろそろ到着するわね。」

杏「そうだな…。あと15分ほどか。」

千寿郎は少し寂しそうな顔をする。
槇寿郎は千寿郎の頭をぽんぽんと叩いて慰めた。

杏「千!泰葉さんの実家なのだからまた何度でも行く機会はある!その度に列車に乗るんだ。」

「そうよ、両親も喜ぶわ!」

千寿郎はその話を聞いてパッと顔を明るくさせた。


しかし、その後予想もしない言葉が出てきた。


槇「…お前たち、まだ俺が許しを出していないが?」


『え?』


3人は目を見開き、槇寿郎の言葉を頭の中で繰り返す。


槇寿郎の許しを得ていない…?


槇「杏寿郎、明日俺と手合わせをしなさい。
父を越えられぬようでは大切な泰葉さんを守り抜けまい。
…分かったな?」


ギロリと動く眼光。

これは本気だ。
3人は一気にピリッとした空気に晒された。


そして、杏寿郎もグッと目に力を込める。

杏「分かりました!明日の朝、手合わせ願います!」



嫁をもらうのに、互いの父と手合わせをしなくてはならない杏寿郎。
泰葉は世の男性は大変だと冷や汗をかく。
もちろん、そんな家庭はそうそうないのだが。





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