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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第52章 恋敵



身支度を整えて2人は台所へと向かう。
そこには既に花枝が立っていた。

花「あら!おはよう、2人とも。早起きねぇ。」

「そういうお母さんだって早起きね!」

花「お昼におにぎりでも持たせてあげようと思って、ご飯をいつもより多く炊いていたからね。」


にっこり笑う花枝。
また遠くに行ってしまう娘達のために、できる限りのことをしたいのだろう。


「ありがとう。お母さんのおにぎり大好きよ。」

花「まぁ、ありがとう。」

嬉しそうに鼻歌を歌う花枝。
昨日の泰葉のようだ。


次第に千寿郎が起き、泰葉と共に台所の手伝いに入る。
手持ち無沙汰になった杏寿郎は、庭で置いてあった木刀を握り、素振りを始めた。


智「おはよう、杏寿郎くん。
やはり、これからも鍛錬は続けるのかい?」

ははっと笑いながら声をかける智幸。
身支度を整えた槇寿朗もやってきた。

杏「おはようございます!今後は子供達に剣術を教えようと思いまして!
父は成人に教えることにしています!」


智「本当かい!是非とも私も通いたいものだ!」

槇「智幸殿は今で十分だと思いますが。」

智「いや、歴代の炎柱様に教えてもらうなんて、贅沢ですよ!」


槇「鬼殺隊を知らねば、私たちはただのおじさんですよ。」


ははは、と笑いながら父2人は居間へと向かっていった




…そう。煉獄家は鬼殺隊の中では最高地位に君臨する家系。

しかし、鬼殺隊としてではなく、一般的な世の中に出されれば、ただの裕福な家だ。

だから尚更、しっかりと指導できる術を身につけていかなければならない。
これからは隊士ではなく、基礎体力から違う一般人。

杏寿郎においては子供を相手しようとしているのだから。



杏(後に泰葉さんから子供の指導法についても聞いてみよう。)



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