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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第52章 恋敵



学校に通えば異性との関わりも増える。
心優しい千寿郎の事だ。すぐに男女問わず仲良くなる事だろう。


そうすれば、いずれと恋が芽吹くもの。
今から春を待ち遠しく思う。
しかし、泰葉がそう思うのはお節介だろうか。


そうニヤついていると、杏寿郎に気づかれた。

杏「どうしたんだ?何楽しいことを考えていた?」

ぐいっと顔を覗き込む杏寿郎。


「千寿郎くんは春から学校へ通うでしょう?
そしたら、お友達もできて恋もするんだろうなぁ…って。」

杏「む!なるほど!それは良い機会だ!頑張れ!」

千「まだ始まってもないですし、出会ってもないですから!」

泰葉と杏寿郎の会話に慌てる千寿郎。
そんな姿が可愛らしかった。



花「楽しみなのは良いけれど、箸も進めてくださいな?」


花枝に声をかけられ、ハッとする3人。
ついつい話に夢中になって食べるのを忘れてしまっていた。
珍しいことに杏寿郎でさえも箸が止まっていたのだから驚いた。


「ん!お母さんの厚焼き卵美味しい!」
杏「うむ!実にうまい!しかし、泰葉さんのだって美味いぞ!」

花「あらあら、杏寿郎くんを唸らせるには泰葉よりも腕を上げなくちゃね。」

千「泰葉さんがお料理上手なのは、花枝さんがお上手だからですね。」

花「まぁ!千寿郎くんったら、可愛いわ!今日おばさんと寝る⁉︎」

智・槇「ぶふっ!!」


突飛な花枝の発言に智幸と槇寿郎は酒を吹き出した。
杏寿郎は、はははと笑いながら布巾を2人に手渡す。

「もう!お母さんったら。幼気(いたいけ)な少年にそんなこと言わないでちょうだい!」

顔を真っ赤にしている千寿郎を泰葉はギュッと抱きしめて庇う。


千(〜〜!!!)

千寿郎は花枝と泰葉の言動に目を回した。



ガクッ…


「せ、千寿郎くんっ⁉︎やだ、締めすぎたかしら!」
杏「よもや!千寿郎!しっかりするんだ!」


『千寿郎くん!!』




ーーーーーーーーーー



千「不甲斐ない!!」


千寿郎はすぐに目を覚まし、抱きしめられただけで目を回したことに恥ずかしがっていた。


「ごめんね、私も行動に気をつけます。」
花「私も、気をつけます。」

泰葉と花枝も反省した。




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