• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第51章 誓い



しばらくして、家に戻ろうとする一行。

しかし、泰葉の足はまだ動けなかった。


「私、もう少しだけ…ここにいたい。」

実の両親の眠る場所。
それを知り、もう少しここで感じたいと思った。


杏「私も共に残ります。夕暮れ前には戻るようにしますので。」


智幸と花枝は頷いた。

花「分かったわ。気をつけて戻ってくるのよ。」

柔らかく微笑んで、皆はきた道を戻って行った。





「…私ね、ずっとお墓はどこなんだろうって思ってたの。」
「報告したいことが沢山あってね。一度は行きたいなって。」

杏寿郎は泰葉の肩を抱く。
その手は優しく包んでくれるようだった。


「お父さん、お母さん、私…こんなに素敵な人と巡り会えたのよ。」


そう言って桜に笑ってみせる泰葉に、杏寿郎の胸はギュッとなった。
この感じは久しぶりだ。
泰葉に恋心を抱いたあの時、同じような胸の締め付けを感じた。


(あぁ、俺は泰葉さんにまた恋をしたのか…。)


杏寿郎は泰葉の肩を掴み、桜ではなく自分の方へと向かせた。

「?」

杏「泰葉さん、俺はまだ君に重要なことを言っていない。」

「重要?」

杏「これは智幸殿から許しをもらってからにしようと決めていた。」

杏寿郎は、突然片膝をつき泰葉の両手を取る。
泰葉は急にどうしたのかと慌てるが、真剣な表情の杏寿郎を見て静かに言葉を待った。






杏「泰葉さん、俺…煉獄杏寿郎は貴女を一生愛し、幸せにする。」





「俺と…夫婦になってくれ。」











/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp