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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第51章 誓い



智「でも、贅沢を言えば炎の呼吸を全部見てみたいが…。
いくつあるんだい?奥義とかもあるんだろう?」


杏「私が習得できたのは壱〜伍までです。
奥義は玖ノ型ですが、それまでもあるのかが分かりません。」

槇「私が炎柱の書を駄目にしてしまったばかりに…」


しゅんとする槇寿郎に慌てる智幸。

智「いや、舞い上がって申し訳ない。
ただの興味で聞いただけです。長い歴史の中なんだ。
槇寿郎殿だけでなく、きっと中には同じように打ちひしがれた方もいらっしゃった事だろう。」

そう言ってもやはり興味が引かない智幸。


智「ちなみに奥義はどんなのなんだい?」


「お父さん、どうしてもみたいようだけど…
その技を出されたらこの家無くなってしまうわよ?」



あたり一面を抉るように斬撃を入れる1番大きな技。
こんなところで見せられては堪ったものではない。


智「本当かい⁉︎それはいかんな!
…残念だが、諦めることにしよう。」

家が無くなっては大変だと、智幸は肩を落とす。
よほど見たかったのだろう。

杏「どこか広い場所が確保できたときにお見せしますよ。」


杏寿郎はそんな智幸に笑って約束した。


智「杏寿郎くんは本当にいい男だね!
ありがとう。楽しみにしているよ!」



花「…さ、少し早いですが、そろそろ昼食にしましょう。」


『はい!』



ーーーーーーー


昼食は素麺だった。
沢山食べても飽きないようにと薬味が沢山並べられている。
茗荷にネギ、青葉、揚げ玉に鰹節、錦糸卵、オクラや椎茸の甘煮…トマトもある。


驚くべきが麺の量。
固まってしまわぬようにと、何度かに分けて茹でられた。


「こんな量…」

食べられないんじゃ?と思ったが…
全く驚かない煉獄家。


杏「暑いときには素麺は格別だ!どの薬味も美味しそうだ!!」

千「泰葉さんはまだ我が家で素麺などは出したことがありませんでしたね!いつもこのくらいは茹でるんですよ。」

なかなか大変です…と困ったように笑う千寿郎。

「は、はは。すごいね、素麺も…そっか。」

(まぁあのお弁当の量も食べるんだから…そっか。)


食事量に驚いているようではまだまだだなと肩を落とす。
杏寿郎はなぜ泰葉が肩を落としたのか疑問に思ったが、そこまで深刻ではなさそうなので首をかしげるまでで留めた。

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