• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第49章 体温 ❇︎



「杏寿郎くーん!朝の鍛錬をしないかーい?」


外から大きな声が聞こえる。
智幸だ。

智「あれ?まだ寝てるのかな?」
花「ちょっと、あなた!2人の時間を邪魔してたらどうするの!」


花枝が慌てて智幸の呼びかけを制止する。


杏「おそらく…智幸殿は…分かっているな。」

「ご、ごめんなさい。」


がくーっと首を垂れる杏寿郎。
朝から元気になったモノは泰葉に入ろうとしているのに、これでは生殺しだ…。


「寝てるふり…する?」

泰葉はこのままでは辛いだろうと提案する。
杏寿郎は困ったように泰葉を見つめた。

「据え膳食わぬは…というが。
君の父からの誘いだ。乗らぬわけにはいかんだろう。」

杏寿郎は、はぁっと大きめの息を吐きゆっくりと状態を起こした。


「大丈夫…?」

「あぁ。抑えきれない衝動は昨夜に泰葉さんが治めてくれた。
今のは君があまりにも艶かしかったからだ。」
「…なに!今までも何度かそのような衝動に駆られたが、それこそ鍛錬で紛らわせてきたんだ!問題ない!」


杏寿郎は着流しに着替え、「では、行ってくる」と道着を取りに自室へ戻って行った。



ーーーーーーーーーー

杏寿郎がいなくなって、泰葉は湯船に入る。

「本当は一緒に入ろうと思ってたんだろうな…」


昨日の杏寿郎の言葉、仕草…

何よりここで自分が乱れてしまったことを思い出し、
ぶわっと赤面する。


あの杏寿郎の余裕のない表情…。
あの瞳に捕らえられたら逃げられない。


「でも、結局何回したんだろ…」

まさか気をやってしまい泰葉が眠った後、昂りが落ち着くまで杏寿郎は眠った泰葉を見ながら何度か達していたことなど知る由もない。


『昨夜泰葉さんが治めてくれたから…』

(記憶にはないけど、でも満足してくれたって事よね。良かったぁ。)


そのまま泰葉は安堵し、そのままコポコポと沈んでいった。










/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp