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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第48章 おかえり



槇「杏寿郎。
永きに渡る鬼との戦いに終止符を打つことができたこと、誠におめでとう。
代々炎柱として担ってきた責務。
弱き人達を守り抜く責務。
これを全うしてくれたと、大変誇りに思う。
ご苦労だった。」


そう言って、槇寿郎達4人は深々と頭を下げた。


杏「ありがとうございます!
無事に鬼を滅することができたこと、そこて自分が生き抜くことができたこと。
大変嬉しく思います!」

「しかし、それは一人では成し得ることができない。
丈夫に強く産んでもらったこと。
熱き心を燃やすことを教えてもらったこと。
幼き頃から支えてくれる優しい弟を持ったこと。
そして…私の前に泰葉さんという奇跡の存在が現れたこと。
これらがあってこそだと思っております!」

杏寿郎も深々と頭を下げる。
泰葉もそれに続いた。


槇「あぁ。まずは周りにも感謝をしなければな。
お前を支えてくれた人は沢山いるだろう。
これからはその人達への恩返しのつもりで、一生懸命生きてくれ。」

杏「はい!」


槇寿郎は泰葉を見る。
泰葉は改めて背筋を伸ばした。


槇「泰葉さん、杏寿郎に出会ってくれて本当にありがとう。
君がいなければ、こうして喜び合うこともできなかった。
心から礼を言う。」

「い、いえ。私の方こそ今まで助けられてきましたので…そんな。」

槇「謙遜しないでくれ。君のおかげで杏寿郎…私たちも、たくさんの人が救われた。
自信を持ってくれて構わない。」

「ありがとう…ございます。」


槇「うむ。…そして、泰葉さんは何故ご両親がここにいるかが気になっているな?」


そう。泰葉はそれが知りたかった。
頷くと、槇寿郎は智幸と目を合わせた。



智「実はね、お館様の護衛にあたらせてもらっていたんだ。」



「えっ…」


泰葉は思わず固まった。
確かに居合いをやっていた両親だが、帯刀が御法度になり刀離れも進んで、もう何年も握っていないはず。
それなのに耀哉達の護衛についていたなんて。





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