第47章 効果の程は…
小芭内は包帯をずらし、コップに入った水をギュッと目を瞑って飲んだ。
すると、段々と目が開き驚いたような顔をする。
小「これは…本当に血か?」
蜜「ね!不思議でしょ?あの飴も美味しかったものね!
私、ついつい舐めちゃって!!すぐ無くなっちゃったの!!」
『………。』
し「甘露寺さん?もしかして、それで早々に傷が治らなくなっていたのですか?」
蜜「!!!!
ご、ごめんなさい〜!!!」
実「テメェ!よく考えて舐めろって言われてただろうがァ!!」
小「不死川、例えお前でも甘露寺をテメェと呼ぶのは許さんぞ。」
そんなやりとりを見て泰葉は吹き出した。
杏「まぁ、今はこうして生きているんだ!!良いじゃないか!!」
杏寿郎の助け舟により、なんとか救われた蜜璃。
流石は師弟関係にあっただけある。
耀「楽しそうだけど、無事に皆25歳を超えて生きられることを切に願うよ。
鬼殺隊は解散した。
これからは私たちは普通の家族のような存在だ。
いつでも気を遣わずに会いに来て欲しい。」
そして、耀哉はにこりと笑う。
耀「杏寿郎、泰葉。
祝言はいつかな?この屋敷を使ってくれて構わないよ。
それとも、小芭内と蜜璃が先かな?
人生は未来に楽しみがあった方が頑張れるからね。」
しゅ、祝言⁉︎
杏「まずは互いの家に挨拶をしなくてはならないので、まだ日は分かりませんが、その際には是非場所の提供をお願いしたく存じます!!」
顔を真っ赤にする泰葉に変わり、杏寿郎が溌剌と答える。
湯気をあげそうなほど顔を真っ赤にしているのはもう一組。
小芭内と蜜璃はもう気を失う寸前だ。
さっきまであんなに甘い雰囲気を出していたのに。
耀哉はクスッと笑って、人を愛することは良いことだよ。と、あまねと顔を見合わせた。
なんだか、後3人くらい増えそうな気がする。