第47章 効果の程は…
耀「さぁ、今日が最後の柱合会議だ。」
耀哉が仕切り直しだというように、柱合会議の開始を告げる。
耀「柱が誰一人欠けることなくいられたことは、この上なく素晴らしいことだ。
今まで沢山の子供たちの命が旅立ってしまったけれど、私たちは鬼を滅ぼすことができた。
単に泰葉という貴重な存在があったからこそ成し得た奇跡。
本当にありがとう。
それから、良いご両親に恵まれたんだね。だから、泰葉がそんなにも愛されるんだ。」
泰葉は慌てて頭を下げる。
煉獄杏寿郎
伊黒小芭内
甘露寺蜜璃
胡蝶しのぶ
時透無一郎
不死川実弥
悲鳴嶼行冥
冨岡義勇
「鬼殺隊は今日で解散する。」
『御意』
真っ直ぐ前を見て、皆この言葉を噛み締めるようだった。
あ「長きに渡り身命を賭して、世の為人の為に戦って戴き、尽くして戴いたこと。」
耀「産屋敷家、一族一同心より感謝申し上げます。」
深々と畳に額がついてしまうのではないかと思うほど、頭を下げる産屋敷家。
!!!!
義「顔を上げて下さいませ!!」
実「礼など必要ございません!!」
杏「鬼殺隊が鬼殺隊で在れたのは産屋敷家の尽力が第一!!」
柱達は慌てて膝立ちになり、耀哉たちに頭を上げるよう促す。
「ありがとう。命の危機にずっと晒させてしまっていたというのに、優しい子供たちといれて、とても嬉しいよ。君たちは私たちの誇りだ」
無「…最後の戦いでは輝利哉様が務めを果たされた。
だから、僕たちもあのように戦えたんです。」
無一郎の言葉に、耀哉は輝利哉の方を見て戻り、柔らかく微笑んだ。
耀「今回輝利哉が立派に務めを果たしてくれて、私たちも誇りに思っているよ。」
輝利哉は耀哉の後ろでその言葉を聞き、張り詰めた糸が切れたかのように「ありがとうございます…!!」と泣き出した。
それにつられて、4人の姉妹達も泣き出す。
柱と泰葉は互いに顔を見合わせて微笑んだ。