第47章 効果の程は…
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鬼舞辻無惨。
彼は母親の腹に生を受けた時から死がつきまとっていた。
後に死産となるが、強い生きることへの執念で火葬される前に息を吹き返し、産声を上げた。
それから自分が生きていられるならばと、自分に邪魔なものは排除し、自分に尽くせないものは殺した。
そんな無惨が産屋敷一族から出てしまったことにより、産屋敷家は呪われた。
生まれてくる子供たちは皆病弱ですぐに死んでしまう。
一族がいよいよ絶えかけた時、神主から助言を受けた。
「同じ血筋から鬼が出ている。その者を倒すために心血を注ぎなさい。そうすれば一族は絶えない。」
代々神職の一族から妻をもらい、子供も死にづらくなったが
それでも30年と生きられていなかった。
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そう、今までは。