• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第43章 仇と執念



義勇に杏寿郎がついていくと、そこには炭治郎の刀が猗窩座の両手に挟まれ、身動きが取れないでいた。
ミシッと刀が折られそうになった時…


——水の呼吸 弐ノ型 水車——


義勇が猗窩座の両手首を斬り落とす。



炭「義勇さん!」
「…煉獄さん!!」


義「俺は頭にきてる。猛烈に背中が痛いからだ。
よくも遠くまで飛ばしてくれたな、上弦の参。」


義勇にとっては、極力刀を抜きたくはないし
誰彼構わず娯楽のように手合わせをするのも好きではない。

けれども今、己が圧倒される強者と久々に出会い
短時間で感覚が鋭く錬磨されるのが分かった。

閉じていた感覚が叩き起こされ、引きずられる。


強者の立つ場所へ。


ギリギリの命の奪り合いというものが
どれほど人の実力を伸ばすのか、理解した。



ヒュウウ

ざわざわと義勇の中で何かが騒ぎ、左頬に形を変える水のような痣が浮かび上がった。


炭「義、義勇さん…」
杏「冨岡!君にも痣が出たな!」

杏寿郎がニッと口角をあげる。


義勇が踏み出し、水面斬りを繰り出す。
その速度は格段に上がっていて、威力も増したものだった。
猗窩座は仰け反り攻撃を躱し、義勇と距離を取る。

しかし、一気に義勇が間合いを詰めた。


——水の呼吸 肆ノ型 打ち潮——


攻撃を躱し、拳を振り下ろす猗窩座の腕を斬りつけた。
しかし、猗窩座の拳が掠ったところからブシュッと血飛沫が飛ぶ。


——炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天——


杏寿郎もすかさず攻撃に入り、3人の素早いやり合いへと移り変わる。


杏寿郎と義勇の動きはどちらも格段に上がり、猗窩座に引けを取らない。
しかし、人間の体。
いつかは体力に限界が来る。
猗窩座の間合いに入ると、すぐに気付かれてしまい
頸を取りにいけない。
どうしたら頸が斬れるのか…。
炭治郎は考えた。


『すごいぞ!ここまで練り上げられた闘気をこんなに感じられるとは!!
お前たち、2人とも鬼となり俺と戦い続けよう!』




…闘気。

猗窩座は闘気という言葉を使う。
闘気ってなんだ?

俺が鼻が利くように、猗窩座も闘気で何かを感知している?




/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp