第42章 僕のものに
金崎侑…
この狂気の性格で痛めつけた女性は数知れず。
一般の女性を優しい笑みで翻弄し、何でも言いなりになるようにした挙句、鬼に喰わせていた。
その喰われる様を楽しみながら。
そして、さらに強い女性を痛めつけたい。
そんな欲望に駆られ、婚約者を鬼に殺されたことを理由とし、鬼殺隊に入隊。
鬼殺隊の女性隊士を同じ目に合わせようとしていた。
そこで目に留まったのは泰葉。
穏やかな性格。
しかし、自分をしっかり持っているところからどうしても泰葉を苦痛に歪ませたかった。
そして、その狂気の性格が鬼舞辻無惨の目に留まり、鬼となった。
『鬼になれば、どの女も術により思うがままだ。』
その欲に負け、鬼に命を売ったのだ。
最後まで歪んだ嗜好。
それが、己の身を滅ぼした…