第40章 作戦
し「ですが、この話はまだ他の柱には話していません。
まずはこちらで作戦を固めてからの方が良いかと思いまして。
なのでこちらに伺いました。」
耀哉は柱の力を己の護衛のために使う事を嫌った。
実弥は最低2人は護衛につける必要があると言ったが
頑なにその案は聞き入れられることはなく、護衛はつけないとのことだった。
代々産屋敷家は護衛をつけていない。
よって、ぞろぞろと屋敷周辺にいることはできない。
し「なので私と珠世さんで考えた作戦があります。」
しのぶの話によると、まず鬼舞辻が現れ気が耀哉に向いている間に、目眩しの術で姿を消した珠世の血鬼術で幻覚を見せる。その間に耀哉とあまねを救出し、爆破させる。
そして、無惨が弱った所に珠世が打ち込む。
し「その間の時間は本当に数秒の世界。
少しでもズレればお館様も私たちも、命はありません。」
救出には行冥と杏寿郎が良いだろうとのこと。
杏「なるほど!分かった!しかし、悲鳴嶼殿よりも宇髄の方が良いのでは?彼は素早さは天下一だ!
悲鳴嶼殿は無惨が万が一動ける状態に備えてもらっていた方が良いだろう!」
し「…そうですね。
では、宇髄さんにも備えてもらいましょう。
彼なら気配も消せそうですし。」
槇「昨夜の時点であと5日内…
いつ来てもおかしくないのだな。」
炭「禰󠄀豆子…大丈夫かな…」
し「大丈夫。禰󠄀豆子さんはちゃんと護られていますから。
今は鱗滝さんが見てくれているそうですよ。」
炭「鱗滝さんが⁉︎それなら良かった…」
作戦が固まったところで、しのぶはこの作戦を柱達に知らせた。
初めこそは実弥や義勇が自分が爆破の前に入ると言ってきたが、お館様の護衛をつけたくない考えなどや、すぐに鬼舞辻と対峙できるようにと実弥と義勇は納得した。
まずは、お館様に知られないように。
それが1番の難関になりそうだ。