第39章 嫉妬 ❇︎
はぁ・・はぁ・・
大きく息を整えると、汗で張り付いた髪を剥がしながら杏寿郎は泰葉に口付ける。
杏「大丈夫か?」
ちり紙で泰葉から流れ出る己の精液を拭う。
我ながらよくまぁこんなに出たものだと思う。
「うん・・気持ちよくて・・どうにかなっちゃいそう、だったけど」
泰葉の言葉にピタリと固まる杏寿郎。
「あ、ごめんね…自分で拭くから…」
気怠い身体を何とか起こし杏寿郎からちり紙を受け取ろうとする。
……が。
見てしまった。
杏寿郎のアレがまた昂りを取り戻しているのを。
思わずまた身体を倒し、両手で顔を隠した。
「きょ、杏寿郎さん…あの、今日は…もう…」
杏「あ、あぁ。そうしたいところなのだが…。
泰葉が可愛いことを言うからだな…。」
そう言いながらまた泰葉を組み敷く杏寿郎。
「いや、ほんとに…今日は…」
杏「そもそも、君が妬かせたからだったな!
では、つきあってもらおうか!」
「ひぇ!む、むりむりむり無理!!!」