第39章 嫉妬 ❇︎
杏「まだ子を成すわけにはいかないからな…」
それは、中に出すことができないという事なのだろう。
「きょ、杏寿郎…さん」
泰葉が口を開く。
杏「ん?どこか痛んだか?」
「ちがう…。実は、しのぶさんから…薬をもらってて…。」
杏「む…?薬を…?」
「妊娠しない、ように…」
杏寿郎は固まった。いつの間にそんな薬をもらっていたのか。
杏「薬を飲むようになっていいのか?」
「…うん、2人でちゃんと子供が欲しいってなるまでは、飲もうと思って…」
杏「そうだな…無責任なことはできない。
この戦いが終わったら、祝言をあげて子を授かれるように頑張ろう。」
ニコッと笑う杏寿郎に泰葉も笑った。
杏「こう言ってはあれだが、そうとなれば気にすることなくして良いんだな?」
「う、うん。」
泰葉が頷けば、よしきた!と言わんばかりに泰葉の腰を持ち直した。
「わっ!あっ、んん!」
グリッと奥に当たり、一気にまた甘美な刺激に引き戻された。
杏「俺をその気にさせたのは…泰葉。君だからな…!」
そういうと、さっきとは違い律動が速い。
「そ、んな・・いきなり・・・」
杏「はっ、いきなりでは・・ないぞっ!
十分に、慣らしたと…思うが!」
そういうことではない。
でもすぐに、泰葉は考えるのを放棄した。
律動に合わせてふっ・・ふっ・・と、息をするので精一杯。
杏寿郎は動きを速めても、良い所を突くのは忘れない。
「あっ、あっ、ダメ・・くるっ・・」
泰葉の顎が上がり、背ものけ反ってくる。
泰葉の目にはチカチカと眩しい何かが瞬く。
その時、泰葉の膣壁に杏寿郎が突き上がった時、一際ぎゅうっと強請るように締め付けた。
「あ、あ、ああぁ!!」
「くっ…」
一際高い声で鳴く。そして、身体はビクッビクッと跳ねる。
杏寿郎はさらに動きを速めた。
「は、あっ…出るぞ…」
「くぁっ!!!」
杏寿郎も一際苦しそうに顔を顰め、泰葉の奥に果てた。
泰葉の中でもビクビクと動き、温かいものが流れているのが分かった。
何度か杏寿郎自身もビクッとと身体を震わせると、ずるっと引き抜いた。
泰葉の入り口からはドロっと白濁したものが流れ出る。