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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第38章 新たな協力者



「細胞とは…私の皮膚か何かを?」

血液などはまだ注射器でやるとしても、皮膚としたらとても痛いことが確定される。
しかし、珠世は首を振った。

珠「いいえ。髪の毛…細かくいうと、毛根ですね。
それで十分です。」

プチっ

「痛っ!」

珠世が毛根と言った途端に愈史郎が後ろから髪の毛一本を引き抜いた。

珠「愈史郎!いい加減になさい!」
愈「はい珠世様!!」


泰葉は地味に痛い頭皮をさする。
そして、しのぶに呼ばれ採血をしに向かった。


し「泰葉さん、あの2人…
気づいた?
彼女たちは…鬼よ。」

ん?


「鬼のような?」
し「いいえ。鬼ですよ。」


え…。



「でも…」
し「そうは見えない…わよね。
珠世さんは、鬼舞辻に鬼にされたのだけど、優秀な医者でもあった。だから、自分の体を弄って鬼舞辻からの支配を抜けることができたそうよ。
そして少量の血を飲むことで人を喰らわずに生きている。
愈史郎さんは珠世さんが作り出した鬼だから、鬼舞辻とは関係ない。」

それでも湧き上がる鬼への嫌悪感。
しのぶの額には青筋がいくつも立っていた。

泰葉はしのぶの手を握る。
「落ち着いて。」
し「…はい。」



ガタンッ!!



突然何かが倒れる音がして、何事かと視線を向けると、珠世が立ち上がり座っていた丸椅子は倒れていた。


愈「珠世様⁉︎どうされましたかっ!!」

只ならぬ珠世の様子に驚く愈史郎。
しのぶも何が起きたのか気になっている。


珠「……これで、確実に無惨が倒せるかも…しれません。」




『えっ…』

自然と声が重なる3人。
それは、どういう事だろうか。

珠「胡蝶さん、こちらを見てみてください。」

珠世は自分の見ていた顕微鏡をしのぶに見せる。
しのぶはすぐに覗き込んだ。

し「…これは?」


珠「おそらく…」




3人は珠世の話に驚愕した。





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