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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第37章 合同強化訓練



「えっ、煉獄様が⁉︎」

まさか杏寿郎が斬首するなんて言っていると思わなかった。
鬼は問答無用で斬るべき存在。
判断の早い杏寿郎らしいとも言える。
しかし、今となっては禰󠄀豆子は認めてもらったのは本当に良かったと思った。


炭「でも、まだ信頼してもらうのは難しいです。
伊黒さんと、不死川さん。あと、悲鳴嶼さんもどうでしょう?」

まだその3人からは認めてもらっていないのが明確なのだろう。
炭治郎は少し悲しげな顔をする。


「そっか…分かってもらえるといいね。」

皆、何かしら心に抱えている。
生きていくって難しい。


炭「はい。

…えと、不死川さんの道場はこっちだっけ?」

『チガウ!ソコノ角ヲ右ダ!鳥頭!!』


そう炭治郎に厳しい声を向けるのは
炭治郎の鎹鴉 天王寺松右衛門。

口調が強いが、なんだかんだ炭治郎を心配している。


「あそこを右ね!」


2人が右に曲がろうとした時、急にぬぅっと人が現れたから。



炭「う、うわあああああ!」
「ひゃあああああ!!!」

泰葉と炭治郎は悲鳴をあげる。
よくよく見ると黄色の髪の毛に黄色の眉毛…鱗紋の黄色の羽織…。


「ぜ、善逸くん⁉︎」


すごい形相の善逸。炭治郎にしがみつき、汚い高音で叫び始めた。

善「ににににに逃してくれェェ!!炭治郎、泰葉さん!!
何卒!!!もう足腰が立たないんよ!!
ややややっとここまで逃げたんだ!塀を這ってきたんだ!ヤモリのように気配を消して!!」

なんだか分からないが、必死なのは伝わってきた。
しかし、何からこんなに逃げてきたのだろう…。


すると、ザッと音を立てて誰かが現れた。
善逸越しにみると、そこには…

『あっ…』

さーっと血の気が引く3人。

ものすごい形相の実弥が立っていた。
ガシィッと善逸の頭を片手で鷲掴みにする。

実「選べェ!!訓練に戻るか、俺に殺されるかァ!!」

善「ギィヤァぁぁぁぁぁ!!ギャ、ギャモッ…ギャアアアモンヌ!!!」

「お、落ち着いて、善逸くん!!」

実「うるせぇ!!」

ドガっと手刀が打たれ、ガクンと善逸は気絶した。
可哀想だが、あの大騒ぎはこれくらいしないと治らなかっただろう。

実「運べェ。」

そう言う実弥の後を炭治郎は善逸を背負ってついていく。
その後を泰葉も追った。



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