第37章 合同強化訓練
時透邸
5日目。
無「そうそう!炭治郎、さっきよりも速くなってきてるよ!
筋肉の弛緩と緊張の切り替えを滑らかにするんだ。
そうすると、もう少し体力が保つから!」
炭治郎と無一郎は打ち合いを行っている。
無一郎は笑顔だが容赦ない高速の打ち込みに炭治郎は喰らいついた。
無「足腰も連動しててバッチリだね!次の柱のところに行っていいよ!」
無一郎に笑顔を向けられ、許可が下りる。
もちろん泰葉もだ。
炭「えっ、いいの?まだ5日しか経ってないよ?」
無「だって、2人とも言ったことちゃんとできてるもん。」
すると他の隊士達がおずおずと声をかける。
『じゃ、じゃぁ…俺たちも…。もう二週間もいるので…』
と申し出てみると、先程までにこやかだった無一郎の表情がスンと冷たくなる。
無「何言ってるの?君たちはダメだよ。
素振りが終わったなら、打ち込み台が壊れるまで打ち込み稽古しなよ。」
……落差がすごい。
流石に泰葉も苦笑いを浮かべた。
そして、次の甘露寺邸に向かおうとすると、隊士達に行かないでと泣かれたのであった。