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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第37章 合同強化訓練



天「いいぜ。いつでも来い。」

天元にそう言われ、自分が仕掛けないと火蓋は落とされないと分かった泰葉は、トンっと前に踏み込んで天元の目の前に一瞬で移動し、拳を振りかざす。
顔目掛けて振り落とすが、簡単に止められてしまう。その隙に天元の拳が泰葉の腹に打ち込まれようとしたが、それを膝でドンッと蹴り上げてその拳を弾いた。
そこからは打撃と、防御を繰り返す。それは目に追えぬ速さで。

炭治郎は動体視力が良くなっているので、追えるようになったが、他の隊士達は何が起こっているのか分からない。

その時、泰葉は天元に両手首を掴まれた。
しかし、泰葉は顔色一つ変えず。その手を天元の胸元目掛けて勢いよく突き出す。
そうくるとは思っていなかった天元は思わず手を放してしまった。
すると、泰葉はシュンッと体勢を低くとり、天元の後ろに回り込んで、蹴りを入れる。

「くっ」
と天元の口から漏れれば、負けじと天元も蹴りを入れてきた。
腕で衝撃を受け止める。流石天元。
蹴りの衝撃も重い。
その衝撃を後ろに退がりながら受け流す。

天「いい蹴り入れてくるじゃねぇか。」
「宇髄様も…」

衝撃で泰葉の腕はジンと痺れる。

周りで見ている炭治郎をはじめとした隊士達は、ただただ呆然と見ていた。
もちろん、あの女性隊士達も。


天元と泰葉はまた、お互いに踏み込み激しい攻防を繰り返す。
互いに一歩も引かない。
だんだんと白熱し、人集りの縁の中から飛び出して、近くの竹林にまで行っていた。
竹のしなりを利用して、泰葉は天元に飛び掛かる。
天元の脇腹あたりに蹴りを入れようとした時、天元が足を腕で掴み込んだ。
泰葉はそのままもう片方の足を前に回し天元の腰あたりを挟み込む。そのまま側転するように手をついて、ぐんっと天元を持ち上げた。

天元の身長は198センチ。
体重は95キロ。

そんな彼を可愛らしい女の子が足の力だけで持ち上げ、投げ飛ばそうとしている。

天(は⁉︎どこからそんな力出てくんだよ!!!)

天元も流石に驚きを隠せなかった。
ドンッと投げ飛ばされた天元は、竹林によって弾き飛ばされる。
しかし、そこはこの竹林や戦い方を知っている天元。

バンっと天元の踏み込む音と、ゴォォ!!という音が重なり
あたりに砂煙が立つ。
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