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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第37章 合同強化訓練



翌朝、3人の嫁達と朝食のおにぎりの準備をして、炭治郎と一緒に食べた。
ふっくらとしたおにぎりはとても美味しかった。


食べ終えて、しばらくすると隊士達に招集がかかる。
泰葉と炭治郎もどうしたのかと天元の元へと向かうと、そこにはある程度広さを確保して円形に広がった隊士達の輪。
その中心には天元。稽古中、ずっと着流しだった天元は今日は全身黒の忍びの格好をしている。
すると、天元の鴉 虹丸が頭上を旋回しながら叫ぶ。

『西ノ宮泰葉、
西ノ宮泰葉。
天元ノ元ニコイ!
天元ノ元ニコイ!」

泰葉は状況を理解した。

炭「え、何で泰葉さんだけ?」

戸惑う炭治郎にニコッと笑い、ちょっと行ってくると泰葉は天元の元に向かった。
しかし、すごい人集り。
男性が多いこの大群をかき分けて行くのは大変だ。
泰葉はあたりを見渡し、飛び移れそうな経路を確認する。

近くの木の枝にトンっと跳び乗り、木々を渡り歩く。そして竹の先の方を掴んでしならせて、天元の前に降りた。


天「おう、竹の上から登場とはなかなか派手じゃねぇの。」
ニッと口角を上げる天元。

「とてもじゃないですが、この人集りをかき分けてきたらそれだけで疲れてしまいます。」

天「まぁな。じゃ、早速始めるか!
泰葉は武器は使わないんだよな?俺も今回は何も使わない。
だから遠慮なく向かって来い!」

天元が構えを取る。
泰葉も目を瞑り集中する。
頭の中で鬼のことを思い浮かべ、目の前にいるのは天元に化けた鬼だと言い聞かす。


急に始まった天元と泰葉のただならぬ雰囲気に、隊士達はざわめき始める。



そして、泰葉は目を開くとその目つきはいつもの穏やかなものではない。
ギッと鋭い目つきとなり、黒い瞳には少し黄色っぽい光が宿るようだった。

天(ほう、いい目をしてやがる!)


泰葉は構えをとった。


隊士達は全員押し黙る。
炭治郎は息を飲んだ。


炭(泰葉さん、宇髄さんとやり合うのか…)



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