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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第37章 合同強化訓練



炭治郎はグッと拳を握る。
そして、その隊士達に言ってやろうと立ち上がるのを泰葉は止めた。

炭「…なぜですか⁉︎」

『ほら、竈門くんまで手懐けちゃって。』
『竈門くんも可愛い感じだしね。』

そう言いながら彼女たちは部屋を出ていった。

炭「やっぱり俺…!!」
「炭治郎くん!!」

珍しく泰葉が怒鳴る。
ビクッとする炭治郎。

「今炭治郎くんが行ったら、彼女たちはあなたの事まで言い出してしまうわ。
それは、1番嫌。
大丈夫、私は慣れてる。彼女たちに関われる時が来たら話してみようと思う。」

泰葉はニコッと笑い、大丈夫だと炭治郎を安心させようとした。
しかし、炭治郎にはわかる。

泰葉は悲しんでいる。
寂しい…
困惑の匂いがする。


「私、もう寝るね。
炭治郎くん、ありがとう。」



部屋へと戻る泰葉の姿を見送る炭治郎。
泰葉は金崎との件、特殊能力があるため、柱のそばを離れることは許されない。

よって、天元と嫁3人と同室で眠るというなんとも居心地の悪いものだった。
部屋に戻り先に休む準備をしていると、天元ら4人が入ってくる。

ま「あー!今日も一人で全員分の布団敷いたね!」
須「私たちが敷きますのにー!」

「ごめんなさい、こうしてないと落ち着かなくて。」
泰葉が眉を下げて笑うと、いつもよりも元気がないのが分かる。

雛「泰葉さん、何かありましたか?」

雛鶴の問いかけに、泰葉はチクリと胸を痛める。
天元ははっきりとした理由は分からなかったが、大体察しが付いていた。
ある意味特別な扱いを受けている泰葉。
そういう存在は、注目を集める。
そして、妬み僻み。

天「…泰葉。明日、お前の力を見せてやれ。」


それだけ言って、泰葉の頭をポンポンと撫でる。
泰葉は天元の方を見ると、布団ありがとなーと言って潜っていった。
それからあかりを消し、眠りについた。










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