第37章 合同強化訓練
雛「泰葉さんも明日出られるそうで。」
ま「早いなぁ。他の隊士達と同じくらいいてくれても良いんだよ。」
須「泰葉さんー!まだ行かないでぇ!!」
宇髄邸に来てから9日間料理の手伝いに入った。
炭治郎と泰葉は明日の最終課題を突破すれば、宇髄邸を出て時透邸に行く予定だ。
「ありがとうございます。
また一緒に過ごせて楽しかったですよ!
お料理も教えてもらったし!」
ニコッと笑うと、3人の嫁達も照れながら笑った。
雛「でも、煉獄様と結ばれたと聞いた時は、安心しました。」
ま「あぁ!いつになったら互いに気づくのかって、うちでもちきりの話題だったよ!」
須「本当!でも、良かったですね!!」
そんなに分かりやすかったのかと、恥ずかしくなる泰葉。
すると、そこに天元がやってきた。
天「泰葉、明日の課題だが…
俺とやり合うぞ。お前の力を見てみたい。」
「えっ…!でも!」
天「俺を鬼だと思って、殺す気でこい。
大丈夫だ。もし本当に殺されそうになったら何としてでも阻止すっからよ。」
そう言って天元は手をひらひらさせながら去っていった。
「殺す気で…って。」
泰葉は鬼じゃない者を殴ったことがない。
困った顔をする泰葉に雛鶴がポンと肩を叩く。
雛「大丈夫です。天元様は死にませんから。
本気で向かってください。」
「…はい。」
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「これで大丈夫ですよ。今日は安静にしてくださいね。」
泰葉は怪我が少し酷い隊士の手当てを行った。
一応見張り役として、炭治郎が隣につく。
泰葉に手当てされた隊士はホワホワと花を散らしながら寝床へと向かう。
しかし、それを面白くないと思う者もいるわけで…
それは女性隊士。
「ねぇ、聞いた?あの子。」
「柱を誑かしてるって。」
「食い散らかしてるらしいわよ」
「まさか!柱があんな子に食われるわけないわよ!」
聞こえるのを知っていて言っているのだろう。
泰葉は、いつかそうなるだろうとは思っていたが、現実となるとなかなか堪えるなと、ため息をついた。