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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第5章 煉獄兄弟



杏「…話を聞いていただけますか?」

少しバツが悪そうに座る槇寿郎。

槇「なんだ。」

杏寿郎は戦闘での出来事
そして、耀哉との話をした。

杏「この話を聞いて、彼女の戦闘能力には納得しました。

しかし、あと一つ知りたいのが
治癒能力についてです。」

槇寿郎は眉をピクリと動かした。
その様子で、杏寿郎は何かを知っていると確信した。

杏「教えてくれませんか。
父上はご存知なのでしょう?」




はぁ…と、槇寿郎はため息をついた。

槇「今日は話せん。
話すのにも整理することがある。
日を改める。」


杏寿郎は頷いた。
「分かりました。また後日伺います。
整理がつきましたら、お聞かせ願いたい!」


そう言って、杏寿郎は部屋を後にした。




槇寿郎は一人になった部屋で、口元を手で覆った。

西ノ宮家の者がまだ生きていた。



「良かった…良かった…」




ーーーーーーーーーーーー


杏寿郎が部屋を出て、自室に戻ろうとすると
千寿郎が心配そうに立っていた。

杏寿郎は、帰ってからまだ話もしていなかったと思い、千寿郎の頭をワシワシと撫でた。

目を細め、安心したような千寿郎。

千「あの、父上とは…話ができましたか?」

杏「あぁ!死にかけたのは俺が弱いからだと言われたが、それは事実!
また精進あるのみだ!!」

いつもの調子の兄が帰ってきたことを実感させた。


杏寿郎は千寿郎の肩を掴み

杏「ここ3日は俺は任務に入れない。
まだ内臓の機能までは回復に時間がかかっているようだ。
明日は、久しぶりに街へ行かないか?」


千「はいっ!」

杏「そうだな、歌舞伎でも観に行くとするか!」

そう言うと、千寿郎の目はより輝いた。


それからは、千寿郎はご機嫌で夕飯の支度に取り掛かっていた。


杏寿郎は自室に戻り、着流しへと着替える。

やっと、休まった…と思った。


それからは、以前と変わらず槇寿郎は自室で。
杏寿郎と千寿郎での夕飯となる。

千寿郎は、杏寿郎の体を労りお粥や汁物、焼き魚などを用意してくれた。

久しぶりの再会で、たくさん話をした。
蝶屋敷での出来事、柱との他愛のない話のことなど。
千寿郎は楽しそうに頷いて聞いていた。



しかし、任務の事については話すことができなかった。





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