第36章 繋ぐべきもの ❇︎
ーーーーーーーーー
2日前。
杏寿郎は泰葉を蝶屋敷へと送った際、しのぶの所へと訪れた。
すると、診察室から蜜璃の声もする。
これは丁度よかった!
杏寿郎は診察室をノックした。
コンコン
杏「胡蝶!入っても良いだろうか?」
いつもの溌剌とした声色に、蜜璃がニコニコと扉を開ける。
蜜「おはようございます!煉獄さん。
今日も仲良くご出勤なんですねっ!」
蜜璃はキュンキュンしながら、杏寿郎に言う。
杏「あぁ!鬼が出ないと、こんなに穏やかに過ごせるのだな!」
そう、今は嵐の前の静けさ。
とんと鬼の情報がない。
し「さて、今日はどんな惚気話を?」
しのぶが少し揶揄う。
杏「む!惚気ているわけではないぞ!
折り入って、2人に相談がある!」
杏寿郎は先日泰葉が言っていた、胸をサラシでギチギチに巻いている事を話した。
18の頃、大きな胸が原因で路地裏で男に触られたこと。
それから小さく見せようと、サラシで巻いている事。
蜜「…と言うことは、煉獄さんも泰葉ちゃんの胸を触った…ってことよね…。
それって、そういうことよね⁉︎」
蜜璃の顔がぽぽぽと赤くなる。
し「なるほど。それは血流的に良くありませんね。」
蜜「しのぶちゃんも、一度触ってみてもらいたいわ!泰葉ちゃんの、ふわふわして柔らかいのよ!」
蜜璃が熱弁を繰り広げている。
杏「む!甘露寺も触ったことがあるか!あれはつきたての餅のようだ!」
し「煉獄さん、少し黙ってて下さい!」
杏「すまん!!」
蜜「あ!でもでも!それなら良いものがあるわ!女性の隠さんが作ってくれるのだけどね、私頼んであげる!出来上がったら煉獄さんにお渡ししますねっ!」
そう言って、話は終わった。
ーーーーーーーーーーー