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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第35章 誕生日 ❇︎



槇「お前は…短命な運命だったのか…。」
杏「…。まだわかりません!もしかしたら例外が出るやもしれない!俺は、未来を見ようと思います!
そう思わせてくれたのも、泰葉さんでした。
それまでは、この命が今宵終わろうとも、責務を全うできたのなら本望でした。」

槇「あぁ。そうだな。」

そう言って、2人はクイっとお猪口を煽った。



ーーーーーーーーーー

その間に洗い物を済ませる泰葉と千寿郎。


千「時間稼ぎをしていただいて、ありがとうございました。
兄上にこっそり用意したかったのです。」

「しのぶさんに、ちょうど活動写真の券をいただいてね。
ちょうど良い時間だったから観てきたの。」

千「わぁ!活動写真ですか!僕はまだ一度も見たことが無くて。
観てみたいなぁ。どうでしたか?」

千寿郎の質問に、先程のことが思い出され、また顔に熱が集まる泰葉。

「そ、そうね!素敵なお話だったわ!
色々な内容があるみたいだから、千寿郎くんが好きそうなお話の時に行きましょう!」

まさか、千寿郎にあの内容を見せるわけにはいかない。


千「…?はい!ぜひ!」

そして、少し照れたような顔をする。

千「僕もいつか…泰葉さんのような人を見つけられるでしょうか?」

「え?」

千「僕は泰葉さんが、兄上の恋人になってくださって、本当に良かったと思います。あんなに幸せそうな兄上、初めて見ました。
僕も泰葉さんが大好きです。だから、そんな素敵な人をいつか見つけられるかなって…」

そんなかわいい事を言う千寿郎が愛しかった。
ふふっと笑う。

「嬉しいな。
私ね、運命ってあると思うの。千寿郎くんにも運命が訪れる。
きっと私よりもうんと素敵な人が現れるわ!」


そう言って泰葉はにっこり笑う。
千寿郎は眉を下げて笑った。


千「はい。その時を楽しみにしています。」





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