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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第34章 黒い薔薇



その頃、泰葉は白いワンピースに着替え、しのぶの仕事場である診察室の準備を行う。
杏寿郎と話し合えたしのぶが戻ってきて、今日の流れが始まった。


治療室に泰葉がいると思ってやってきた隊士は、少しがっかりしながらアオイの治療を受ける。

アオイは可愛いのだが、厳しいで有名。
優しい言葉をかけてくれる泰葉を隊士達は心から望んだ。


しのぶとの仕事では、しのぶがいるからか声をかけられることもなく、事が進んでいく。
しのぶも美人なので皆頬を赤らめるが、声をかけようものならバッサリ斬られてしまう。


そうして、特に問題もなく午後になった。

し「泰葉さん、炭治郎くん達のところへ行ってきてくれないかしら?」

「うん、分かった。行ってきます。」


泰葉は炭治郎達の部屋へと向かう。


コンコン

炭「はい」

「失礼します。炭治郎くん、玄弥くん、体調はどう?」

炭「体調は大丈夫です!早く鍛錬しないと!!」
玄「俺も、もう身体はなんとも…。」

2人共、怪我は泰葉が治していたので、体力さえ戻れば問題ない。

「じゃぁ、2人ともそろそろ鍛錬をしてもいいか、しのぶさんに聞いてみるわね。」

泰葉がニコッと笑うと、頬が赤くなる2人。
特に玄弥は茹で蛸のようである。


炭「お願いします!…」

と、炭治郎は鼻をスンスンとならす。

炭「泰葉さん、今日煉獄さんと会いましたか?
泰葉さんから、ほんのり煉獄さんの匂いがします。」

自分から杏寿郎の匂いがすると言われて、急に恥ずかしくなる泰葉。
慌てて自分の匂いを嗅ぐ。

炭「あ、他の人からは分からないですよ。
俺は特別鼻が利くので人がわからない匂いを嗅ぎとっちゃうんです。」

「な、なるほどね…。そこまでとは…。」

泰葉は観念したように炭治郎と玄弥に、煉獄家に住んでいることと、その理由を話した。


炭「だからか…!でも、物騒ですね。」
玄「隊士にもいろんな奴がいるからな…。ほんと、気をつけろよ。」

「うん、ありがとう。なんだか、みんなに心配されて…。
嬉しい限りね!自分の身は自分で守らなくちゃ!」


泰葉は改めて気を引き締めた。



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