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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第32章 報告と離れ



泰葉が咲子の家に招かれた頃、
杏寿郎も家に着いた。


杏「ただいま戻りました!」


杏寿郎の溌剌とした声に、千寿郎が飛んでくる。

千「お帰りなさいませ、兄上!
任務に出たきりお戻りにならないので、心配しておりました!」

杏「心配をかけたな!しかし、兄はピンピンしている!大丈夫だ!」

要に詳細を記した手紙を頼んでいたので、無事だとは分かっていても、心配をするのが家族というもの。
流石に心配だったのか、槇寿郎も小走りで向かってくる。

槇「…上弦だったのか?」
杏「はい。上弦の肆と伍でした。」

槇寿郎は、2体も現れたのかと目を見開く。

槇「里を突き止めて襲うとはな…いよいよ近づいてきたのだな。
もちろん、泰葉さんは無事だったのだろうな?」


杏寿郎は千寿郎に刀や羽織を渡しながら頷いた。


杏「父上、そのことについてあとでお話があります。」

槇寿郎は頷き、とりあえず夕飯にすることにした。


久しぶりの千寿郎の料理はとても美味しかった。
蝶屋敷でもアオイの料理は美味しい。
しかし、慣れ親しんだ味。我が家に帰った気持ちになる。

千寿郎は、沢山話がしたかったようで、留守中の出来事を話してくれた。






食事と湯浴みを終え、杏寿郎は槇寿郎の部屋を訪れた。

杏「父上、失礼します!」

槇「あぁ。」

杏寿郎と槇寿郎は卓袱台を挟んで座る。

杏「まず、父上に報告したいことが3つほど。
一つ目は、竈門少年の鬼になった妹が、太陽の光を克服しました。」

槇「…何っ⁉︎鬼であるのにか⁉︎
だとすれば鬼舞辻は…っ!!」

杏「おそらく、妹を喰らって取り込もうとするでしょう。
大きな戦いがこの後に迫っていると思われます。
なので、柱達が屋敷にて隊士の強化を図るべく、合同強化訓練を行うことといたしました。」
「数日後、隊士たちが大勢やってきて騒がしくなることをお許しください。」

槇「まぁ、騒がしくなることは構わん。
しかし、いよいよ鬼舞辻と近くなってきているな…。」

杏寿郎は顔を厳しくさせたまま、頷いた。

杏「二つ目は…」

杏寿郎は言い止まる。
父はどんな反応をするか…少し怖かった。


槇「なんだ…。」

杏「二つ目は…俺に痣が出ました。」

槇「それは…本当か⁉︎」




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