第31章 緊急柱合会議
それからの柱合会議では、痣の出現について。
出現の条件や、体の変化など詳しく教示する事となった。
蜜璃の説明は擬音が多く、壊滅的に伝わらなかったので、主に杏寿郎と無一郎の話を元にする。
杏寿郎と、無一郎に関して痣の出現に共通するのは強い怒り。
どの柱達も鬼に対して怒りの根源はいくらでもある。
実「そんな簡単な事でいいのかよォ。」
そう言う実弥に対して
義「それを簡単だと言ってしまえる、簡単な頭で羨ましい。」
また義勇の言葉足らずが発動してしまい、ギリギリとした空気となる。
心拍数200、体温39度以上
それが痣の発現条件。
し「では、痣の発現が柱の急務となりますね。」
行「御意。
なんとか致します故、お館様には御安心召されるようお伝えくださいませ。」
行冥の言葉に、礼を述べるあまね。
しかし、その言葉には続きがあった。
あ「発現した方には選ぶ余地はありませんが、痣の発現された方は…」
あまねの言葉に沈黙が訪れる。
『御意。』
この言葉で、あまね達は退室した。
退室した後は、これから起こるであろう大きな戦いに備えてどうしていくか、考えることになった。
義「俺はこれで失礼する。」
何故か退室しようとする義勇。
それには皆驚いた。
し「冨岡さん、理由を説明してください。流石に言葉が足りませんよ。」
義「俺は、お前たちとは違う。」
この言葉は義勇の過去を紐解かないと、正しい意味が伝わらないだろう。
そして、その事実を知っている者は…ここにはいない。
実「気に喰わねぇぜ…
前にも同じこと言ったなァ、冨岡。
俺たちを見下してんのかァ?」
ビキビキと額に筋を浮かべて、今にも殴りかかりそうな実弥。
蜜璃が間に入り、ワタワタと止める。
それでも出ていこうとする義勇。
実「待ちやがれェ!!」
蜜「きゃー!!だめだめ!!」
パァン!!!!!!
強い音と圧が空気をビリビリと震わせる。
行「座れ…話を進める。
一つ提案がある。」
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