第4章 柱合会議
「…そう。禰󠄀豆子ちゃんのような鬼もいるのね。」
善「でも、禰󠄀豆子ちゃんは本当に稀だと思う。他の鬼は自分を失って人を襲ってる…」
善逸の言っていることが本当なのだろう。
しかし、鬼になった妹を連れている少年もいるのだ。
意外と自分の周りにもいるのかもしれない。
「…さてと。君たち、お姉さんに付き合ってくれる?」
そう言って立ち止まったのは、商店街の入口。
「蝶屋敷の皆んなにはお世話になったから、お土産を届けて欲しいの。」
それからは、お菓子や簪などを見て回った。
簪屋さんでは、炭治郎にはカナヲのものを。
善逸は禰󠄀豆子ちゃん一筋らしいので、伊之助にアオイのを選んでもらった。
「炭治郎くんに、伊之助くん。これは君たちが選んでくれたから、どんなものか、覚えているわね?
いい?これを付けてくれているのを見かけたら、ちゃんと『似合う』とか、『かわいい』って思ったことを伝えてあげるのよ?」
泰葉はにっこり微笑んだ。
…泰葉の周りには、よからぬ考えを持った男がちらほら。
しかし、護衛の3人がついている。
しかも、嗅覚、聴覚、感覚が優れている3人。
邪な男たちにはすぐに気づき、泰葉にバレないように10代と思えぬ圧を飛ばした。
それから、しのぶが好きだと聞いた生姜の佃煮を買う。
あと…と泰葉は考えた。
あの青年もいるかと思ったが、結局一度も会わずじまい。
この少年とは歳も違っていたようだし、一緒では無かったのかもしれない。
とりあえずは炎柱様にも届けてもらうか…。
「ねぇ、炎柱様という方にも届けてもらえるの?」
泰葉は炭治郎たちに尋ねる。
立場が違うとなれば、なかなか会えないのかもと思ったからだ。
炭「煉獄さんですか?
大丈夫ですよ!お届けします!」
「良かった!
でも、炎柱様の好きなものが分からなくて…。
何が知ってる?」