第4章 柱合会議
「じゃ、じゃぁ…お願いします。」
泰葉は頭を下げる。
ア「気をつけて帰ってね。」
「うん、ありがとう。皆んなも体に気をつけてね。」
しのぶをはじめ、アオイ、カナヲ、3人娘も見送ってくれた。
なんだか、もう会えないみたいな流れじゃない?
と苦笑したが、手を振り蝶屋敷を後にした。
しのぶたちのだいぶ後ろ…泰葉からは見えないようにして、杏寿郎も見送った。
杏「…どうしたものか。」
泰葉が見えなくなると、杏寿郎は静かに自分の病室へと戻った。
蝶屋敷をでてすぐの小さな交差点を過ぎた頃。
曲がり角を曲がる7名の姿があった。
「…あれ、鬼連れたやつじゃねぇ?竈門…だっけか?」
「あぁ?…あの女は誰だァ。一般人か?」
「…⁉︎誰かしら、あの子たちの誰かの恋人とか⁉︎」
「甘露寺、アイツらに恋人ができるわけないだろう。」
笑顔で炭治郎達と話す泰葉の横顔が見えた。
………ぽ。
頬を染める7名。
「…っば!お前、何顔を赤くしてんだよ!」
「うるせェ!テメェもだろうが!」
「あぁ、お前たち…静かにしないか。」
「「「「「「悲鳴嶼さんまで⁉︎」」」」」」
ギャァギャァ騒ぎながら、7名は蝶屋敷に向かった。
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7名は、ぞろぞろと蝶屋敷に入って行く。
この7名の迫力に一般隊士達は縮み上がっていた。
それは無理もない。
7名というのは、
音柱 宇髄天元
恋柱 甘露寺蜜璃
霞柱 時透無一郎
蛇柱 伊黒小芭内
風柱 不死川実弥
岩柱 悲鳴嶼行冥
水柱 冨岡義勇
だったからだ。
隊「な、なんで柱が揃いも揃って…」
ガタガタ震える隊士もみられる。
その7名を呆れた顔で迎えるしのぶ。
彼女も、蟲柱として柱の1人だ。
「みなさん、そんなにぞろぞろと来られては、他の隊士が萎縮してしまいます。
時間をずらすとか無かったんですか?」
天「まぁまぁ、いいじゃねぇか。
一度に来た方が早く終わるしな!」
そう言って、ある病室の前まで来た。
コンコン
「はい」と返事がした。
実「よォ、元気にしてっか?死に損ない。」
皮肉たっぷりな挨拶をする。
そこには杏寿郎がベッドに体を起こしていた。
杏「む!返す言葉もないな!たしかに死に損ないだ!」