第4章 柱合会議
泰葉は退院の日を迎えた。
列車に乗った時の荷物しかなかったので、ほぼ身支度して終わりだった。
あの日着ていた袴は戦いのため破れたりもしていたが、隠によって元通りにされていた。
ア「もう少しここにいても良かったのに…」
アオイはとても寂しそうに呟く。
「ごめんね…、でも、一般人の私がここにいてはいけないと思うの。毎日怪我をしてくる隊士さんが、たくさんいらっしゃるでしょう?」
ア「うん…。
でも!一部屋くらい大丈夫なのよっ?」
泰葉はアオイを抱きしめる。
「そんなに寂しがってくれて嬉しいっ!
でも、またここに来るから会えるわ!炎柱様とお話する日が決まったら、ここに来るように言われているから。」
そう言うと、アオイは渋々頷いた。
コンコン
ドアが鳴る
し「泰葉さん、用意はできましたか?」
「はい、出来ました!」
し「少し寂しくなりますが、また会えますからね。」
そう言って、しのぶは泰葉に注意事項を伝える。
・体調や、記憶に異変を感じたらすぐに知らせること。
・今回のことは他言無用にすること。
・絶対に無理はしないこと。
・男性の前で、あまり笑顔を見せないこと。
………。
「しのぶさん、最後のは必要かしら?」
し「必要です!泰葉さんは、もっと危機感を持ってください。」
……?
なんのだろう…?
しかし、これ以上聞いたら怒られそうだったので、やめた。
昼前になり、そろそろ出発する時間だ。
炭「泰葉さん、お家まで俺たちが護衛します!」
蝶屋敷の入り口まで行くと、炭治郎、善逸、伊之助が待っていた。
「護衛⁉︎」
し「そうです。泰葉さんは一般人で病み上がりです。
何があってはいけませんから。それに彼らがいれば、男も寄ってこないでしょうし。」
なんだか…過保護じゃないかしら?
「そんな、悪いんじゃ…」
善「全然悪くないよぉ!泰葉さんの為なら、どんな所にでも送ります!お任せくださいなぁ!」
食い気味の善逸。
伊「帰り道はそこから走れば、鍛錬になるからな!」
炭「そうです。泰葉さんを無事に送り届けるのが、1番の目的ですが、俺たちは鍛錬も兼ねているんです。
だから、送らせてください!」
う…そんなキラキラした目で…。