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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第28章 不穏




泰葉は小鉄を岩陰へと連れて行った。

「小鉄くん、この岩の間から出てはダメよ。
私は炭治郎くん達の元にいく。」

小「そ、そんな!危ないです!」

泰葉は小鉄を抱きしめた。


「小鉄くんは優しいのね。小鉄くんも怖いはずなのに、私の心配をしてくれる。勇気がある。
でも、大丈夫。こう見えて、私戦えるから。」
「無一郎くんを信じて待っていてあげて。」


小鉄は顔を赤くしながらコクリと頷いた。

小「気をつけて…いってくださいね。」

「うん!」


泰葉は轟音が響く、炭治郎達がいる場所へと走った。






それから小鉄はカタカタ震えながらも、無一郎の無事を祈った。
外で無一郎と、鬼が喋ってるのが聞こえる。
悪口大会のようだった。


小「悪口だけだったら僕も勝てるかもしれない…」


そんなことを思っていると、目の前に大きな金色と緋色の目が覗き込んだ。

「む?少年!怪我はないか?」


小「ぎゃあぁぁぁ!」


小鉄は悲鳴をあげ、腰を抜かした。

杏「すまない!驚かせるつもりはなかった!
俺は鬼殺隊、炎柱の煉獄杏寿郎だ!竈門少年達は、どこにいる?」

小鉄は心臓をバクバクさせながら、柱だと聞いて炭治郎達のいる場所を指さした。

小「あの大きな音の場所です。
さっきおっぱいの大きくて柔らかいお姉さんもあっちに行きました!」

杏「お…、聞き捨てならない話だが、今は急いでいる!
それは泰葉さんか?」

小「あ!そうです!炭治郎さんのところに向かっているはずです!」

杏「うむ!ありがとう!」
杏寿郎は無一郎の方を見る。
杏「時透!そちらは援護は必要か⁉︎」

無「僕なら大丈夫です!
煉獄さんは、炭治郎達の方へ!!」

杏寿郎は目を見開く。無一郎の話し方が今までと変わっていて、何より杏寿郎の名を呼んだのだ。
記憶が戻ったのだと察した杏寿郎は嬉しく思った。
そして、杏寿郎は無一郎の頬に痣が出ている事に気がついた。


杏「…任せたぞ!
必ず倒してまた会おう!」


杏寿郎は、また小鉄の方に向き直り、そこで隠れているんだぞと声をかけて消えて行った。


杏(時透に痣が出現した…これはどういうことか。)








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