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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第28章 不穏



炭治郎は禰󠄀豆子と遊んでいたが、いつの間にか眠っていた。


すると、急にムギュッと鼻を摘まれる。


炭治郎が目を覚ますと、無一郎の姿。
無「鉄穴森っていう刀鍛冶知らない?」

炭「わぁ!時透くん、今俺の鼻摘んだ?」
無「摘んだ。反応が鈍すぎると思う。」

炭「鉄穴森さんは知ってるけど、どうしたの?
多分鋼鐡塚さんのところに一緒にいるんじゃないかな?」

無「鉄穴森は、僕の新しい刀鍛冶。鋼鐡塚はどこ?」

炭治郎は無一郎に一緒に探そうと提案した。
そんな炭治郎が不思議で仕方ない無一郎。

無「何でそんなに人に構うの?君には君のやるべきことがあるんじゃないの?」

炭「人のためにすることは、結局巡り巡って自分のためにもなっているものだし。俺もいこうと思っていたからちょうどいいんだよ。」


無一郎は炭治郎の言葉を自分の中で繰り返す。

無「ねぇ、なんて言った?今…」
炭「へ?ちょうどいいよって…」

その時禰󠄀豆子が起き上がり、炭治郎は禰󠄀豆子に気を取られてしまった。
無一郎が聞きたかったのはその言葉では無かった…。



炭「ん?誰か来てます?」
無「そうだね。」

2人は何か気配を感じ、襖の方を見る。
注目された襖がゆっくりと開き、ぬらりと入ってきた頭に大きなコブをつけた老人のような鬼。
半天狗。

ヒィィィ

と悲鳴のような、奇妙な声をあげている。
衝撃的だったのは、その気配のとぼけ方の巧さ。
無一郎でさえ、目視するまで鬼と認識できなかった。
瞬き一度にも満たない時間で2人は戦闘態勢に入る。


無「霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り」


素早い剣捌きで鬼を斬りつけるが、瞬時に躱し鬼は天井に張り付いてドタバタとしている。

『やめてくれぇい、いぢめないでくれぇ。痛いぃいい』


本当に鬼なのかと思うほど、ガタガタと震えている。


炭治郎は気遅れするなと、自分に喝を入れ刀を握る。
炭治郎の持っている刀は鋼鐡塚が打った刀。何かあった時用に渡されていた。

炭「ヒノカミ神楽 陽華突」

天井に向かって突きを入れるが、またしても躱されてしまう。
しかし、半天狗が着地した際に禰󠄀豆子が鬼化して蹴りを入れた。


ドグッ



炭「禰󠄀豆子!その姿になるな!」




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