第24章 刀鍛冶の里
しばらくすると、隠が立ち止まったようだ。
ゆっくりと身体が降ろされ、耳栓が外される。
隠「目隠しも外しますね。」
目隠しを解いてもらい、眩しさに目を細める。
眩んだ視界がはっきりしてくると、そこには昔ながらの美しい建物が並んだ、温泉街のような場所だった。
「わぁ〜!!」
思わず歓声をあげる泰葉。
それに蜜璃や隠達も癒される思いだった。
隠「では、私たちはこれで失礼いたします。
帰りにはまた別の隠が参ります。」
蜜「分かったわ!どうもありがとう!」
「お世話になりました。ありがとうございました。」
隠に深々と頭を下げると、隠も頭を下げた。
「いえいえ。では、ごゆっくりお過ごし下さい。」
そう言って、また隠の2人は駆け出して行った。
蜜「さぁ、着いたわよ!ここが刀鍛冶の里よ。」
「綺麗な所ね!」
蜜「そうなの!私ここが大好きよ!まずは里長に挨拶に行って、温泉に入らせてもらいましょう!」
刀鍛冶の里には里長がいるようだ。
やはり威厳あふれる人がいるんだろうと、ドキドキしながら蜜璃の後について行った。