第24章 刀鍛冶の里
しのぶに紹介された隠は女性2人。
そのうちの1人が自己紹介をする。
隠「おはようございます。機密事項のため、名乗る事はできませんが、今回泰葉様を運ばせていただきます。
よろしくお願い致します。」
「西ノ宮泰葉です。よろしくお願いします。」
隠のハキハキとした挨拶に、返す泰葉。
この2人が案内してくれるのかな?と思っていると
隠「では、早速向かいましょう。
まずこちらで、目隠しと耳栓をしてください。」
「え…?」
戸惑う泰葉にしのぶが説明する。
し「刀鍛冶の里は鬼殺隊にとって重要な場所。
その場所は知られてはなりません。それは、柱の私たちであっても。
だから、目隠しと耳栓をして隠の方に背負ってもらうのです。」
しのぶの話を聞いて驚く泰葉。
「えぇっ!私、蜜璃ちゃん達より重いですよ⁉︎大丈夫ですか?」
心配する泰葉に反して、隠は柔かに答える。
隠「大丈夫ですよ!私たち男性でも運べますから!」
泰葉は隠をみて、こんな小柄なのに?と疑問で仕方なかった。
杏寿郎や、天元、行冥までも運べるのだろうか…。
「煉獄様達もですか?」
泰葉が聞いてみると、困った顔を見せた。
隠「流石に煉獄様、宇髄様、悲鳴嶼様は背丈も体格もありますので、男性隊士のみで運んでおります。
それに、私たちが全て運ぶのではなく、何度も交代をしますので心配いりません。お任せください!」
蜜「気になるわよね。でも大丈夫よ!
安心して行きましょう!」
背負ってもらうのに抵抗があったが、流石の安定感だった。
「しのぶさん、行ってきます。」
蜜「何があったら鴉を飛ばすわね!」
し「はい。ごゆっくり〜。」
しのぶに見送られて泰葉達は出発した。
それからはどこをのように行ったかは分からない。
目隠しと耳栓をして、何度か隠も交代していた。
しかし、体の感じなどから、全て女性だったと思う。
この配慮はもちろん蜜璃にもされていた。
しのぶ、蜜璃が刀鍛冶の里に行く時は必ず女性の隠が担当している。
下心のある男から守るためだ。
この対応は泰葉にも施された。